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栄養療法カウンセラー
岸正浩

≪ プロフィール ≫

遅延型フードアレルギー検査

通常アレルギーには、即時型アレルギー(igE)と遅延型アレルギー(igG)の2種類があります。即時型はくしゃみやかゆみ、湿疹、呼吸困難などの症状です。アレルゲンを食べるとすぐに症状が出ます。遅延型はすぐに症状が現れないことが特徴です。食後6~24時間後に体内で炎症がおこるため、気付かずにアレルゲンを食べ続け、細胞が慢性炎症となり、さまざまな症状を起こします。

私の遅延型フードアレルギー検査結果について

以下は私の2012年4月の検査結果です。

遅延型フードアレルギー
3ヶ月摂取制限:バナナ、小麦粉、牡蠣、バニラビーンズ、パン酵母、全粒粉
6ヶ月摂取制限:乳製品全般、卵

遅延型アレルギーの抗体は約6ヶ月で分解や再合成されるので、アレルギー反応があった食物は、約3~6ヶ月の食事制限を行います。また、高い反応が出た場合は腸内に高度の炎症がおこっている可能性があるので、抗炎症・抗アレルギーのサプリメントで炎症を緩和します。

私の場合、苦労したのが小麦粉の除去でした。パン、パスタ、蕎麦、うどんを食べることができなくなりましたので、かなりの制約です。醤油にも小麦粉が使われているということで、外食も一切できません。しかし、家族の協力をえて、なんとか6か月の間一口も食べることなく過ごすことができました。

摂取制限の成果を血液検査と比較してみる

6ヶ月の摂取制限の成果としては、再検査はしていないので、抗体が減っているかはわかりません。ここでは以下の血液検査に注目してみたいと思います。

■A/G比
2012/03月 1.71
2012/11月 1.5
2013/03月 1.7
2013/04月 1.96

・A(アルブミン)は食べたものを材料にして肝臓でつくるタンパク質
・G(グロブリン)は炎症があったりしたときに体の中でつくるタンパク質

A/Gは、大体1.8 ぐらいを境目にして、低いとアルブミンが低いのか、炎症があるのかのどちらか

私が食事制限をしたのが、2012年の4月~10月ですから、上記のデータのうち、2012/11月のデータは炎症が収まってるはずなのですが、A/G比は下がっていて、望む結果になっていません。アレルギー食品を控えて炎症を抑えれば、グロブリンは低値になり、これに伴ってA/G比は上がることが予測される訳ですが、そうなっていないということは、恐らく継続して肝臓でのタンパク代謝に問題がありそうという風に考えられます。

除去食というのは対症療法に過ぎない

さて、私が言いたいことは、食物アレルギー検査における除去食は対症療法であるということです。抗原が体内に入らなければ、当然抗体は減ります。しかし、数か月の摂取制限の後、再び抗原を摂取したら抗体が出るかどうかは「やってみないとわからない」と医師も言います。ですので、除去食をして対症療法的に症状を抑えながらも、それとは別で根本原因を追及する必要があるわけです。

私は食物でアレルギー反応を起こす根本原因は二つあると認識しています。ひとつは消化力不足により食物を体内で分解しきれないこと。もうひとつは分解しきっていない未消化タンパク質を体内に吸収してしまう腸管壁浸漏症候群です。腸管壁浸漏症候群とは、簡単に説明すると腸に細かな孔が空いていて、そこから未消化タンパクを吸収して、血液中に流してしまう腸の状態をいいます。

腸に孔が空く原因は悪玉菌であるカンジダの増殖です。ですので、腸内に繁殖したカンジダを殺菌し、腸壁に空いた穴を塞ぐ必要があります。また、消化力不足については、水銀がDPP4という酵素を阻害しており、カゼインやグルテンの消化を妨げています。水銀が体内にあった場合、それを体内から除去しない限り、除去食をしても再発するだけです。水銀は諸悪の根源です。こちらを取り除くことが先決です。腸が整い、消化酵素が働けば、自然と食物アレルギーは解消するというのが私の見解です。

除去食をする意味

対症療法的に除去食をする意味は、抗原を体内に入れないことでアレルギーを抑え、炎症を抑えるためです。そうすることで傷ついた腸壁が修復する機会が与えられます。また、遅延型フードアレルギーがある場合には、腸内環境を悪化させる重金属の蓄積が疑われます。重金属の有無を判断する上でもこの検査は有効です。遅延型フードアレルギーの検査をし、アレルギーがあれば、抗原を控えて炎症を抑え、腸の状態を改善させ、同時並行的に重金属の対応を行うべきです。

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