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栄養療法カウンセラー
岸正浩

≪ プロフィール ≫

栄養素の吸収効率について

サプリメントはなかなか吸収されずらい

私は今年4月~7月に行っていた重金属のキレートで、必須ミネラルも体から大量に抜けていましたので、その分をサプリメントで補給していました。それがマルチミネラルと亜鉛です。特に亜鉛に関してはキレートが終わって2か月近く経つ現在も摂っていますが、それでも他のミネラルよりも低いという結果でした。「思った以上に吸収されていないなぁ。」という印象を受けたところで、以下のことを思い出しました。

先日、「カスペ!間違いだらけの健康ジョーシキ」というテレビ番組で、「コラーゲンは毎日ではなく、1週間おきに摂取したほうが効果がある。」ということを実験で証明していました。実験内容は、双子の芸能人に、片方には一週間おきにコラーゲンを摂取、もう一方には毎日コラーゲンを摂取させ、4週間後の肌のコラーゲン密度と肌のキメの状態を調べるというものです。結果は、一週間おきにコラーゲンを摂取していた方が明らかに良くなっていたそうです。

吸収効率を上げるにはインターバルをあけることが有効?

また、「一日一食健康法」というのも思い出しました。これはテレビでよく見かける南雲医師が実践されている食事法です。夕食だけしっかり食べるというストイックにも見える食事法ですね。私としてはあまり良い食事法とは思っていなかったのですが、この食事法のメリットは、消化の負担が減るということだと思います。また栄養素の吸収率も上がるということです。

別の話で、減量したボクサーが軽量の直後に食べた食事は、全て吸収されるそうです。体が飢餓状態で、限界まで追い込まれて、そこにはいった栄養素ですから、一気に吸収されるのですね。また、トレーニングにもインターバルが必要ということは常識ですね。毎日トレーニングするのではなく、中2日とか休んで超回復を待つと、効率よく筋力がつくわけです。

何が言いたいかというと、体に栄養を吸収させるには、ある程度スパンを空けて、体がその栄養素を欲するまで待った方が、毎日大量に入れるより吸収されるのではないか、ということです。毎日大量に入れると、吸収率が落ちるどころか、逆にブロックされかねないのではないか、ということです。私に亜鉛が少ないという結果が出たのも、そういう作用が働いたからかもしれません。

体は急な変化を受け付けない働きがある

私が最も信頼する整体の先生は、体にやさしくしか触れません。強く動かそうとすると、体の防御反応が働き、身を固くして動くものも動かなくなるからだそうです。ですので、少しずつゆっくりと動かします。すると硬いはずの骨も曲がったりするのです。私はいまマグネシウム不足を解消するために、エプソムソルトの入浴剤を使用していますが、週に2回程度にしています。毎日入ると上記のようなことがあるので、吸収されずらくなってしまう可能性があると思うからです。もしかしたら、週に一回くらいの頻度に下げた方が良いかもしれません。

恋愛よろしく、駆け引き、押し引きがどんなときも大事なのかもしれません。ガシガシいったら引かれますよね。体もあまりのサプリの量に引いているのかもしれません。体に栄養を欲しがらせる工夫が必要な気がします。

とにかく、可能性としてあるのは、毎日大量に入れるほど、逆に体に入っていかなくなる可能性があるということ。吸収されるには、体が欲するまで待った方が効率が良い可能性があるということです。上記した整体の話しかり、ある意味での人体の恒常性が働いていて、大きな変化を受けつけないよう、体が防御する可能性もありえなくはないと思います。どうしても栄養療法をやっていると、大量に栄養素を入れることが当たり前のようになっていて、このことが非常に盲点になっている気がします。

至適量は個人によって異なる

分子栄養学の基本的な考え方は、「大量に栄養素を入れて医学的効果を狙う」というものです。しかし、実際どのくらいの量を入れるとその人にとってベストかは、個人差もあり、よくわかっていないところらしいんですね。とりあえず大量に入れておいて、あとは人体の処理に任せるといった考え方をしているようです。インターバルについては聞いたことがありませんが、そのあたりもなかなかエビデンスの蓄積が難しいところかもしれません。また、例によってですが、クリニックはサプリを処方しておく分には、利益を計上できますので、吸収効率に関する問題意識が希薄になる可能性もあります。大量に入れとけばOKと思考停止になるのではなく、患者個人の感覚や工夫が必要と思われます。

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