E-mail:mshrks@outlook.jp
マサヒロのプロフィール写真
栄養療法カウンセラー
岸正浩

≪ プロフィール ≫

家族や周囲のサポートについて

健康問題と向き合う覚悟を決める

病気と闘うためには家族や周囲の助けが必要です。それがなければ、回復はなかなか難しいと思います。ただ、気をつけなければいけないことがあります。確かに家族や周囲の助けはあったに越したことはないですし、本当に必要なんですが、私が言いたいことは、「健康問題と向き合う」と患者本人が覚悟を決めること、これが一番大事だということです。

患者は勉強が必要だと私が常々言ってることも、その一環です。健康問題をクリアするために、できることをなんでもします。家族や周囲のサポートというのも、やはり「健康問題と向き合うためのひとつの手段」だと思ってます。家族や周りのサポートがあれば、一人暮らしのさまざまな負担から解放され、家賃などの生活費もある程度浮きますし、食事も作ってくれます。療養と治療により集中できますね。大学受験をするときには、予備校に通いますよね。それと同じで、何かを成し遂げるためには、環境を整えることが一番効果的です。

覚悟を決めると選択肢が広げる

こんな風に書くと少しドライなように思われるかもしれませんが、この原則を踏まえておくと、選択肢が広がると思うのです。たとえば仮に家族がいない、もしくは家族の助けが得られない、という方でも、治療に専念できるような環境を探せばいいのです。親戚やおじいちゃんおばあちゃんのところでも、友人でも、恩師でも、施設でも、国の補助でもNPO法人でも、探せば何かあるのではないでしょうか。具体的には私も知らないのですが、とにかくそういう風に健康問題に向き合って、できる限りそのための環境を整えることが重要ということです。

最悪一人暮らしでも、「健康問題と向き合う」と決めたのであれば、そのための手段を考えれば良いのだと思います。稼いだお金はすべて生活費と療養費に使うという風に決めてしまうのです。周囲の理解を得て、仕事の量を減らし、友人との付き合いなどはしばらく停止し、携帯電話を解約してもいいかもしれません。考えが柔軟に広がります。

私は追い込まれて初めて健康問題に向き合う覚悟を決めた

私自身がそうだったのですが、一番難しいのは「健康問題と向き合う」と決心することだと思います。この心境に辿り着くまでに私自身、相当右往左往しました。

まず、私が取り組んだのは「私の問題は精神的な未熟さである」そう思って自己啓発書やビジネス書を読み漁りました。しかしうまくいきませんでした。とにかく読んだ内容をうまく実行できないのです。後から思えば、このときの学習はざるで水をすくうようなものでまるで頭に入っていなかったんだと思います。脳が何かを学習・実行する状態ではなかったのです。例えば「鉛」の蓄積は記憶障害を起こすと言われています。また、低血糖症では大脳にブドウ糖が回っていませんから、理性的は判断力や思考力が低下します。健康問題と精神疾患や学習能力は密接に関係しています。

また、次に、「私の問題は健康問題である」そう思って仕事の量やペースは変えずに、健康関連の本を読んでは、食生活を自分なりに改善しようとしました。しかし、それは今までコンビニ食だったものをスーパーのお総菜に変えたり、ランチのメニューを体に良さそうなものに変えたりするレベルでした。これもやはりうまくいきませんでした。小手先の技を変えるだけでなく、もっと抜本的に取り組まなければ、私の健康問題は改善されないと思いました。

そうこうしているうちに、会社での私の評価、立場が危うくなり、どちらかというとその状況を回避するために休職という選択肢を選びました。実際相当体も悪かったのですが、追い込まれて何もできなくなって初めて覚悟を決めた訳です。

健康問題を抱えている人は疲労を感じ取れない

もし私に「健康問題と向き合え」とアドバイスしてくれた人がいれば、もっと早くに気づけたかもしれません。しかし、私の場合は誰もそんなアドバイスはしてくれませんでした。見た目からはそんなに悪くないように見えたのでしょうか。慢性疲労というのは、なかなか周囲から理解されずらい病態なのかもしれません。ただ単にさぼってるだけ。少し頭の回らないやつそんな風に思われやすい病態だと思います。私自身、「みんな疲れてるんだ。そんなの当たり前で頑張ってるんだ。」と思っていたくらいです。実際、そういう根性論が大事というところはあるのですが、私の場合、根性云々の前に重症度が違いました。

周りから見れば根性無しのように映っている人でも、健康問題を抱えている人は、むしろ根性だけでやっているのです。しかし、本当に必要なのは「根性」ではなく、やれるだけの「能力」であり「健康」です。このことが非常に問題なのですが、健康を害している人ほど、自分の疲労度に気がついていません。大脳にうまく血流が巡っていませんので理性的に自分の疲労度を判断できないのです。その結果、過労で倒れたり死亡者が出たりして、社会問題に発展しています。

家族や周囲のサポートについて

「健康問題に向き合う」これは患者本人が自覚すると共に、家族や周囲の方にも必要なことです。慢性疲労の場合は、重症度を周りからは理解しづらいですから、より深い洞察が必要に思えます。患者と家族の対話も必要です。私は家族と相当ぶつかりました。家族は「精神的な甘え」といい、私は「身体の問題」と主張します。私もこれまでの経緯があり、あらゆる努力をしてきた結果わかったことですから、わかってもらうために必死です。休職してから数か月間は平行線でした。しばらく口も効かないような時期もありました。

家族や周囲の人に理解してもらうためのポイント

最終的には私の場合は唾液中コルチゾールの検査結果を家族に見せて、「副腎疲労症候群」というものについてドクターから家族に説明してもらい、ようやく理解してもらえるようになりました。そして初めて家族が「健康問題に向き合う」覚悟をしてもらえたのだと思います。ですので、私の経験からは、検査結果を見せる、ドクターに説明してもらう、というのが周囲に理解してもらうポイントです。それ以外の方法では誰もあまり理解できないようです。

あとは、「健康第一」は誰もが知っていることですから、目標が決まれば、あとはそこに向かって突き進むだけです。私の父はもともと健康のことに詳しく、特に食生活には口うるさく言っていましたし、検査の内容や健康問題への取り組み方、心構えなどいろいろとアドバイスをくれるようになりました。母はよりいっそう料理に気を遣ってくれるようになりました。食事が出ない日はありません。小麦、卵、乳製品などアレルギー除去食も完璧にこなしてくれました。両親ともに毎日のように「体調はどうだ?」と聞かれ、正直疎ましかったこともあります。「ぼちぼち」「まぁまぁ」とそっけなく答えたり。そんなもんです。ただ、日々少しずつ改善しているので、折にふれ「ここがこう良くなっている」というのは伝えるようにはしていました。いろいろといざこざだったり些細な問題は起こりますが、一緒の目標に向かってくれる人というのは、何者にも代え難いと思います。

私の目標は、私自身がしっかり健康になることです。そして栄養療法を広げることです。自分が健康になれば、家族にも恩返しができ、栄養療法の良さを証明できます。ですから、それ以外に選択肢はないのです。

>>栄養療法のご相談はこちら