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栄養療法カウンセラー
岸正浩

≪ プロフィール ≫

糖質制限について

糖質制限食 体験談

巷で話題の糖質制限食。私も新宿Mクリニックで食事指導を受けてチャレンジしました。結果から言うと、糖質制限は大変効きました。安定した睡眠がとれるようになり体調が激変しました。新宿Mクリニックを受診して一番良かったことは、この糖質制限食の指導をきちんと受けられたことです。

糖質過剰摂取について無知だった

指摘を受けて、初めて糖質の過剰摂取に気がつきました。私はそれ以前から砂糖だけは控えるようにしていましたが、確かに現代の日本にはうどんにパスタ、パン、ご飯、蕎麦、スナック菓子あらゆるところに炭水化物があふれています。ハッとしました。私はそれらが大好きで、糖質過多になっていたのです。その結果、ビタミンB欠乏、脂肪肝になっていました。今では糖質があふれていることは当たり前のようにわかるようになりましたが、当時はなぜかほとんど気がついていませんでした。無知というのは本当に恐ろしいですね。

血糖値の乱降下は、副腎に負担をかけるということを教えていただきました。副腎から出されるホルモンは、血糖値を上げる働きをします。ですから、副腎疲労のある人は、血糖値を安定させることが大事なのですね。少量頻回食(食事を細かく摂ること)は副腎疲労回復のために行っていたのですが、フルーツは頻繁に摂っていました。むしろ、積極的に糖質を摂っていたのです。今思えばなんのために少量頻回食をしていたのか?と自分でも疑問が残るところですが、ある思い込みがありました。

思い込みは危険

私の父は健康問題に熱心に取り組んでいて、いろいろとアドバイスをくれていたのですが、その中に、うどんは消化がよく体にやさしい、また砂糖はNGだけど果糖はOKというものがありました。さまざまなアイデアをくれて父には感謝しているのですが、ことこのことに関しては、思い込みが逆効果になってしまったのです。思い込みは危険です。必ず逆の想定をする必要がありますね。うどんは消化がいい反面、血糖値も急上昇するのです。果糖も砂糖ほど急激ではありませんが、糖分量は多く、血糖値を上げます。

糖質制限は効果はあるが、やり過ぎに注意

というように、糖質に関しては認識が甘かったのですが、とにかくクリニックに制限を勧められ、やってみたわけです。結果、糖質制限食は大変効果があり、具体的には、脂肪肝も改善され、体調が安定し、睡眠が改善、HDLコレステロールが改善しました。しかし、あまりにも体調が安定するので、3食ご飯を抜いたら体重が激減しました。そこで、タンパク質と脂質でカロリーを賄うため、肉をたくさん食べるようにしたのですが、消化不良を起こし、下痢になりました。効くとはいえ、やり方には注意が必要ということですね。あと、糖質制限中は激しい運動は無理ですね。完全にエネルギー不足になります。

患者は勉強する必要がある

私は新宿Mクリニックで検査をしてわかっていたのですが、胃酸の分泌が低いことがわかっていました。ですので、後からクリニックにそのことを相談したら、消化酵素のサプリメントを処方していただきました。正直、消化酵素サプリが先でしょ!!とツッコミを入れたいところですが先生も人間ということです。そういうことです。患者もいろいろと勉強する必要があります。医師任せではいけません。医師が診察で見落とすことも十分ありえます。あるいは、消化酵素サプリを処方するよりも、プロテインを処方した方がクリニックの収益につながるのかもしれません。ですから、患者はしっかりと勉強して医師と処方を相談するくらいの知識を持っておくべきです。

あまりに高タンパク食は危険ですが、糖質制限が効くことはわかりましたので、現在でも糖質制限は継続しています。朝昼はご飯を普通に摂って、夕食のみご飯を抜くようにしています。それだけで、夜間の血糖値が安定し、睡眠もよくとれますし、体重の増減もなくなり、バランスが取れているのかなと思っています。自分に合ったバランスを見つけることが大事ですね。

糖質制限はいいのですが。。。 タンパク質偏重への危惧

最近の分子栄養学の先生方は、炭水化物を避け、肉食を奨励する傾向があります。特に露出の多い先生方がテレビや書籍で広く言うものですから、それを盲信している人が増えているような気がします。先日、その先生の食事をテレビで公開していたのですが、「けっこうストイックに糖質を控えてるなぁ」という印象を持ちました。

確かに砂糖やパンやパスタ、うどん、蕎麦、ごはん、スナック菓子など、街には炭水化物が溢れていて、意識しないでいると、糖質過剰になることは間違いないと思います。私もそうでしたが、エネルギー不足で疲れやすい人ほど手軽に糖質を摂れるものを求める傾向があるように思えます。また、タンパク質が人体を構成する上で重要なことはわかります。

しかし、だからといってあまりに高タンパク食にすることは、消化に負担をかけることになり、危険です。私は糖質制限が効くと思い、1か月ほどスーパー糖質制限をして、肉をたくさん食べて、下痢になりました。肉の消化には多くの胃酸が必要であり、ペプシノーゲン分泌の低い人は要注意ということをあとから知りました。

体重も減りました。ダイエットという意味では効果的ですが、限度を超えてやせ過ぎてしまうと、なんだか貧相になり、健康的なイメージと離れてしまうように感じます。また、高タンパク食がマグネシウムを多く消費するということも後から知りました。マグネシウム欠乏の多い現代人にとって、これは危惧すべき傾向ではないでしょうか?

バランスが大事

また、私の経験上、タンパク質をたくさん摂ったからと言って、タンパク質不足は解消されませんでした。タンパク質の吸収には、消化酵素やミネラル、ビタミンなど様々な栄養素の働きがあって、はじめて体に吸収されるのです。要はバランスが重要なのですが、バランスを逸して糖質を控えて、タンパク質偏重になっているように思えるのです。バランスは非常に重要です。

私は基本的にサプリメントにはなるべく頼らず、食品から栄養を摂るべきだと言っているのは、サプリメントはバランスが悪いからです。サプリメントは効率の道具です。その栄養素だけを摂ろうとしたらこれ以上良いものはありません。しかし、食品には動物や植物が生きるための栄養、いわば「生命の源」がまんべんなくバランスよく詰まっています。そして、まだ医学では解明されていない栄養素の働きなどもある訳ですから、例えば「マルチミネラル」などと言っても、それはマルチではない可能性がある訳です。おわかりいただけますでしょうか?ですので、食事をバランスよく摂ることがやはり基本になる訳です。

糖質制限 ~バランスをどう取るか~

バランスを崩すことが問題

糖質制限のし過ぎ、タンパク質の摂り過ぎに問題がありそうです。ではどうしたらよいか?答えはバランスよく摂ることです。当り前の話ですが、いつも、どんな時でも、バランスを逸することが問題なのです。バランスを逸して、糖質を摂り過ぎたり、それとは逆に糖質を避け過ぎたり、それに合わせてタンパク質を摂り過ぎたり。食品添加物をむやみに摂ったり、やたら脂っこいものばかり食べたり、お菓子ばかり食べすぎたり。

逆に体に良いと思って、特定の栄養素のサプリメントばかり摂ったり、菜食主義に陥って肉を食べずに野菜ばかりを食べたり、玄米ばかり食べてミネラル障害を起こしたり。牛乳ばかり飲んで逆に骨粗鬆症になったり。(カルシウムパラドックス)そんな話はたとえに暇がないほど多いです。ここから私なりに言えることは、「○○主義」みたいな思考停止状態はあぶないということです。「菜食主義」「肉食主義」・・・。

バランスを取るということ

重要なのはバランスを取ることだと思います。バランスを取るということは、真ん中に支点を取るということです。仏教でいう「中道」のような考え方です。やり過ぎはバランスを逸します。ただし、治療中はバランスを欠いた量のサプリメントなどが必要かもしれません。ある程度の強度の糖質制限などは、副腎や膵臓を休めてくれると思います。ただし、その代り、消化器系などに負担をかけているということです。

バランスを欠くということは、どこかにそのしわ寄せがはいって、行き過ぎるとそっちがおかしなことになります。私は昔、バスケ部だったのですが、練習中に右足を捻挫して、それをかばって左足に負担をかけながら生活をしていたら、今度は左足を痛めました。糖質制限でタンパク質を摂り過ぎて下痢になりました。いま私は重金属のキレートをしているのですが、これをやり過ぎて必須ミネラルを抜き過ぎて、体を壊す可能性もあると危惧しています。DMPSは「悪魔の点滴」とも言われるほど、非常に作用の強いキレート剤を使っています。なので、ゆっくりやる必要があると思っています。回復をはやる気持ちはありますが、気をつけなくてはいけません。

リスクとリターン

でも逆を言えば、ある程度のバランスを崩しながらでないと、治療はできないということも言えます。リスクを負わないとリターンは得られません。リスクとリターン、その両方を常に念頭において、「自分はおかしなことをしている。でも治療のためだから少しの間仕方ない」と思いながら治療することが重要だと思います。

バランスが崩れていることに気がつかない

また、日本人全体が、変な食生活になっていると自分のバランスが崩れていることに全く気がつきません。日本人の野菜の摂取量は、戦後の日本人の半分以下。しかも、野菜の持つ栄養価は当時の1/5ほどにも減っているというデータもあります。また、メキシコ人のおよそ1/3しか取れていない。その結果、食物繊維を餌とする腸内細菌の数が減り、セロトニン分泌が減り、自殺者数は先進国トップの毎年3万人という状況ということです。逆にメキシコでは自殺がほとんどないそうです。

日本にはコンビニやファーストフードが普及し、食品添加物や加工食品も当たり前になっています。この状況を大昔の日本人が見たら、「凄いなー」と思うと同時に「気持ち悪っ!」と思うかもしれません。このように、どこから自分を俯瞰してみてバランスを取れているかを考えることも重要に思えます。今の日本人の中にいてはまったく気がつかないことさえあるのです。

勉強して自分自身を診ていくことが大事

ではどうしたらよいか?異文化交流や歴史から学んだり、勉強することがやはり大事だと思います。あとはやはり自分の体をよく観察することです。下痢など起こしていたら異常事態なわけです。おならが臭すぎるとかも腸内環境が悪いサインです。糖質を取って、直後に猛烈な眠気が来たら、それは低血糖になっている証拠だと思います。そうやって、自分の直感に従い、自分自身を診ていくことが必要なのかもしれません。

今のところの私の回答は、糖質少し少なめ、タンパク質少し多め、野菜はこれまでの倍くらい摂りたい、というイメージでいます。

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